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 11月17日(日)東京・ディファ有明にて開催される『M-FIGHT SUK WEERASAKRECK IV』にて、ルンピニースタジアム認定タイトルに挑戦するWPMF世界スーパーバンタム級王者の一戸総太(WSRフェアテックスジム)。ムエタイの最高峰であるタイのルンピニースタジアム認定王座に日本人が挑戦するのは史上初のこと。その歴史的一戦を前にした一戸を直撃し、勝算を聞いた。(取材日:2013年11月14日)

PROFILE
一戸総太(いちのへ・そうた)
1986年12月14日、青森県北津軽郡出身
身長165cm
ウィラサクレック・フェアテックスジム所属
※詳細は選手名鑑へ→

第1章 首相撲を得意とする王者対策としてあのタイ人トレーナーから指南

――いよいよルンピニースタジアム認定タイトルマッチが近づいてきましたね。どういう練習をしてきましたか?

「とにかく相手のルンペット・ガイヤーンハーダオ(右写真)に首相撲をさせない練習をしてきました。絶対に首相撲での勝負では勝てる気がしないので、目標は首相撲の展開を0(ゼロ)にすることです。首相撲をやらない、させない練習を重点的にやってきました」

――首相撲の練習も0ですか?

「首相撲は普段の練習メニューの中にあるので必ずやっています。対ルンペットの練習のときに首相撲をやらせない対策をしています。やはり首相撲はやっておかないと防ぐときも反応が出来ないですから」

――首相撲なしの作戦はどなたのアイデアですか?

「元々センチャイムエタイジムのトレーナーをやっていたデンサイアム・ルークプラバーツさんです。1カ月前からデンサイアムさんがうちのメイントレーナーなんです」

――首相撲をさせないための技術というと、前蹴り、ミドル、ジャブで突き放すとかそういうイメージがあるのですが、新しい発見はありましたか?

「デンサイアムさんと首相撲をやるのですが、他のタイ人と次元が違いますね。元ルンピニー&WMCバンタム級王者だけに独特のリズムで来て、体は細いのに首相撲がめちゃくちゃ強いんです。力や体幹ではなく、首相撲への反応が全然違うんだなというのは感じました。今までの自分だと力や体幹だけで試合でも何となく出来たのですが、デンサイアムさんが相手だと 自分の首相撲が全然話になりません。最初の頃は防ぐことも出来ませんでした。今は1カ月前よりもだいぶ反応が早くなったので、対策は出来るようにはなってきました」

――相手の映像は見られたんですか?

「スピードはないし首相撲しか出来ないイメージです。デンサイアムさんからは『恐ろしく首相撲は強いので、絶対にやるな』と言われました。首相撲になりそうだったら打撃を当て、近くなったらくっ付いてレフェリーのブレイクを待つという練習をしてきました」

――毎日それをやられていて徐々に完成度は増していますか?

「そうですね。今はとにかく試してみたいですね。その確認作業しか今週はしてないです」

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