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武居由樹が9戦目で世界王者に!王者モロニーを強烈左ボディで追い込む、バンタム級世界王者は全員日本人に

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2024/05/06(月)UP

武居が9戦目で世界王者に

 5月6日(月・祝)東京ドームにて開催されたボクシングイベント『Live Boxing 8』の[WBO世界バンタム級タイトルマッチ]では、武居由樹(大橋)が王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)を判定3-0(116-111×2、117-110)で打ち破り、プロボクシング9戦目にして世界王座を獲得した。

【フォト】武居とモロニ-の激闘!武居が被弾しぐらつくピンチも!

 かつて井上尚弥がKO勝利したモロニーを、同門後輩の武居も勝利し初戴冠した。

 試合はサウスポーの武居が、大きく飛び込んでは左ボディも、1R、2Rと続けてローブロー。2Rに減点を取られる。

 しかし武居は飛び込みの左ボディをやめず、モロニーは嫌がる素振りも。

12Rの激闘!

 4Rにはモロニーがジャブでどんどん前に出るが、武居が右アッパー、さらに左ボディから左ストレートで王者をコーナーに追い詰めた。
 その後も武居は左の上下を入れる。モロニーはなかなか手が出ない。

 6R、今度はモロニーがガードを固め、詰めて次第にワンツーを当てるようになるが、ゴング前、武居の右がモロニーをグラつかせる。

 しかし8R、モロニーのワンツーが武居の顔を跳ね上げ、武居がヒザを落としかける。その後もモロニーは、武居の左の上下をもらいつつも、前に出てはワンツーを狙う。 

 10Rには武居の飛び込みの左ボディが復活、モロニーのガードが下がった。

 最終Rは大歓声、前半は武居が先手を取るも、後半はモロニーが死に者狂いで前に出て打ち込み続ける。
 モロニーが右、左と入れ武居は鼻血。最後は王者の意地を見せた。武居はゴングと同時に力尽きたように天を仰ぐ。

 武居はマイクで「足立区から来た武居が、東京ドームでチャンピオンになりました」と感極まったように叫ぶ。続けて「KOで倒したかったんですけど、モロニー選手が本当に強くて、モロニー選手のおかげで強くなれました」とリスペクト。

 続けて「今日は自分の親父の古川誠一の誕生日で今日は喜んでくれますか」と、古巣パワーオブドリームの古川会長に感謝を述べた。

 武居がWBO世界バンタム級王者になったことでバンタム級主要4団体の世界のベルトが日本人が独占するという快挙となった。

 かつて井上尚弥が保持していたバンタム級4団体のベルトだが、スーパーバンタムに転級のため返上。その後、日本選手と海外選手で王座を獲得。WBC同級王者は中谷潤人M.T)。今月4日、西田凌佑(六島)が王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に判定で大金星を上げIBF王座を獲得。そして今回、井上拓真(大橋)がWBA世界バンタム級王座を判定勝ちで防衛。そして武居も王座奪取したことで4団体全てが日本人選手となった。

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